クロムハーツの指輪は錆びるけど黒くなる
クロムハーツの指輪は、錆びることはありません。ただ黒くはなります。矛盾した言い方になりますが、深い理由があってのこと。
シルバーのジュエリーを持つと、錆びる心配と隣り合わせになるのは分かります。実際に、黒ずんでしまったアイテムも少なくありません。黒ずんだシルバーアクセを「錆びる」と指摘する方もいますが、違います。
錆が起きる理由は?
そもそも錆が起きる理由は、酸化によるもの。空気中にはいろんな物質や気体がありますが、中でも錆を発生させるものは「酸素」と「水」です。「酸素」と「水」が物質にふれると「酸化」という反応が起こります。酸化が起こると物質は変化。変化によって生まれたものが、錆になるというわけです。
つまりどんなに念入りに手入れをしても、錆の発生だけは食い止めようがありません。空気と水がない場所に閉じ込めるのが錆を抑え込む唯一の方法と言えるでしょう。
銀とゴールドは錆びにくい
ただ金属によっては、錆びやすいものと錆びにくいものがあります。錆の発生リスクが高い金属の特徴は、イオン化しやすい点にあります。イオン化について書くと難しくなりますが、要は水につけると物質が変化するかどうかです。
クロムハーツの指輪の材料として使われる銀やゴールドは、イオン化傾向が少ない素材となっています。絶対に錆びないという訳ではないものの、他の金属と比べると錆びにくくなっているのが特徴。余程乱暴に扱わない限り、錆の心配は無用と言えるでしょう。
黒ずみの正体は?
「クロムハーツの指輪は錆びない」というのなら、黒ずみに説明がつきません。指輪に発生する黒ずみの正体は、硫化か塩化によるものです。先程空気中には、いろんな物質が漂っていると説明しました。漂っている物質の中には、硫黄分も含まれます。量はものすごい少ないので、今すぐ人体に影響が出るものではありません。ただ銀と硫黄分が結びついてしまうと、黒く変色してしまいます。
黒ずみを予防するには、普段からのお手入れが必要不可欠。指輪を大事にして下さい。